【藤田平氏の眼】阪神・中野は焦る必要なし 新人選手も充実 OB使う平田2軍監督の巧みさ
充実した時間を過ごせているようだ。12日から2日間、高知・安芸での阪神2軍キャンプへ足を運び、陽川ら1軍代打陣や下半身のコンディション不良で2軍調整中の中野、さらに新人選手らを見た。チームの工夫も感じられ、内容のあるキャンプのようだ。
まず工夫という点では、13日は雨天で室内練習となった。限られたスペースの中で同時に10カ所での打撃練習が実施されるなど、アイデアを出しながら練習に取り組もうとする姿勢が垣間見られた。
選手個々で言えば、まず中野。本人にも言葉を掛けたが焦る必要はない。昨年の疲れを取りながら調整を進めるぐらいの気持ちでいい。また、新人ではドラフト4位・前川(智弁学園)は馬力を感じる。同6位・豊田(日立製作所)は素直な打撃で共に楽しみだ。
私個人としては平田監督の要望で陽川を指導する機会に恵まれ、ひとつの感激があった。球団OBによる指導で選手を伸ばそうとする平田監督の“狙い”もあるのだろう。OBの使い方という点で有効ではないだろうか。
15日からの第4クールは沖縄の1軍キャンプへ回る。近本や大山、佐藤輝らが既に練習試合への出場を重ねている。仕上がりを楽しみに見たい。
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