【岡田彰布氏の眼】阪神・伊藤将は今年も勝てそう キャンプ第2クール総括
「阪神春季キャンプ」(宜野座)
8日に終了した阪神春季キャンプの第2クールを、デイリースポーツ評論家・岡田彰布氏(64)が総括した。
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コロナ禍のため、阪神のキャンプでは評論家がブルペンに入れず、捕手の真後ろではなく横の席から見るしかないので、投手の状態を判断しづらいが伊藤将は順調に調整を進めているように感じた。
初の実戦登板となった5日の紅白戦ではメリハリのある投球を見せていた。もともとバント処理、けん制など細かいプレーに不安はなく、今年も勝てる投球をしてくれそうだ。
チームでは伊藤将に続く先発左腕の台頭が期待されている。候補の及川は8日の練習試合・日本ハム戦に先発して3回3失点だった。先発転向後、ほとんど打者に投げていないし、今の段階で適性を判断することはできない。だが、先発をするのであればしっかりと投げ込みをして、長いイニングを投げる体力をつけ、変化球を生かせるような直球を投げられるようにならないといけないだろう。
野手は二塁と遊撃の定位置を狙う若手に物足りなさを感じた。矢野監督はレギュラーは近本だけと言っているが、外野は残り2つに佐藤輝、外国人が入ると埋まる。捕手、一塁、三塁も有力選手がおり、若手が割って入れるとしたら二塁と遊撃だけだ。だが、今のままでは糸原と中野には勝てない。死にもの狂いになってアピールして、1軍キャンプに抜てきしてもらった期待に応えてほしい。
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