阪神・秋山 最遅1億円到達 壁突き破ってキャリアハイ挙げる「体の管理大事に」
阪神・秋山拓巳投手(30)が8日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5900万アップの1億1000万円でサインした。来季13年目で初の大台突破。阪神の生え抜き投手では最も遅い年俸1億円到達となったが、来季はキャリアハイとなる13勝を挙げ、17年ぶり優勝への原動力となることを誓った。(金額は推定)
初めて1億円の大台に乗っても、秋山の気持ちに緩みは一切なかった。来季で13年目を迎える右腕。「お金だけじゃないですけど、もう次のことを考えている。浸ることはないです」。1年間先発ローテを守り、チームを背負っていく決意に満ちていた。
今季は10勝を挙げ、セ・リーグでは唯一の2年連続2桁勝利を達成。「年間通してケガなく、ローテで回れたことはよかったですし。ある程度の期待には応えられたかなという部分はある」。先発ローテの一角として安定した成績を残し、球団からも評価された。
09年度ドラフト4位で入団。同期の原口と並び、在籍年数はチーム最長の12年となった。1年目に4勝をマークし、投手陣の柱として期待されてきたが、伸び悩んだ。13年から3年連続で0勝。それでも17年に自己最多の12勝を挙げるなど、徐々にポジションを確立させていった。
チームを支えるためにも、自分の壁は突き破る。来季の目標については「3年連続の2桁勝利。今年、10勝で止まってしまったので。自分の(最多)記録の12勝を超えるように。13勝以上できるようにと、2年連続でイニングを消化できていないんで、まずは規定投球回数を超えることを目指して、取り組んでいきたい」と意気込んだ。
あと一歩のところで逃したリーグ優勝、そして日本一へ。マウンドに立ち続け、貢献するためにもオフは体のケアに集中する。「体の柔軟性とか、管理が大事になってくると思う。この期間を使って、また継続できるように取り組んでいきたい」とフル稼働する体を作り上げる考えを示した。来季、見据えるキャリアハイの更新。頼りになる秋山が頂点へ導く。
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