阪神・カツノリコーチ ノムラの考え注入だ 時には「涙が出るぐらい鍛えてあげたい」

 阪神は15日、今季まで楽天の育成捕手コーチを務めていた野村克則氏(48)の2軍バッテリーコーチ就任を発表した。背番号は「87」で年俸は1500万円(金額は推定)。兵庫県西宮市内の球団事務所で就任会見を行った野村氏は、父で昨年2月に他界した故・克也氏の教え「ノムラの考え」を若虎に注入し、チームの底上げに尽力することを誓った。

 15年間のコーチ業で野村氏の指導方針は一貫している。「人間的な成長なくして、技術的な成長なし」-。かつて阪神の監督も務めた父・克也氏の教えを胸に、現役だった03年以来、19年ぶりにタテジマの一員に加わる。

 会見前に球団と正式契約を結び、2軍バッテリーコーチの任務を託された。「またこうして声を掛けていただいて、身の引き締まる思いでいます」。ドラフト7位・中川(京都国際)をはじめ、まず1軍を目指す若手捕手たちに内面を磨かせる。

 「練習に臨む姿や試合に対する思い入れ、姿勢。どう臨むかというところが大事になってくると思います」。捕手は扇の要と言われるポジション。投手はもちろん、仲間たちから信頼されなければ務まらない。それは、自身がヤクルトに入団した時に父から教えられたことだった。

 「『自分のやっていること、取り組んでいる姿を見たら(周りの選手たちは)何を考えているか分かるよ』って言われていました」

 根気と情熱を大切にし、時には「涙が出るぐらい鍛えてあげたいと思います」と鬼にもなる。「野村監督の考え方プラス、自分がやってきたものをかけ合わせながら後につないで、残せていけたらいいのかなと思います」と決意を新たにした。

 ◆野村 克則(のむら・かつのり)1973年7月23日生まれ、48歳。東京都出身。現役時代は右投げ右打ちの捕手。堀越から明大を経て、95年度ドラフト3位でヤクルト入団。現役時代の登録名はカツノリ(2004年のみ本名)。00年に阪神移籍後、巨人、楽天でプレー。通算成績は222試合で打率.185、4本塁打、17打点。06年現役引退後は楽天、巨人、ヤクルトでバッテリーコーチなどを歴任。21年は楽天育成捕手コーチ。父は故野村克也氏。

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