阪神からドラフト７位指名された中川勇斗捕手（１７）＝京都国際＝が１４日、京都市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金２０００万円、年俸４６０万円で合意した（金額は推定）。走攻守そろった虎の正妻候補は、将来の主将に立候補だ。

　「チームを引っ張ってみたいという気持ちがあるので、やってみたいです」

　捕手としての能力もさることながら、キャプテンシーも武器の一つ。高校時代は副主将だったが、担当の渡辺スカウトは「甲子園でベスト４のチームをうまくまとめていた印象があります」とリーダーシップを評価する。

　中川も「プレーで引っ張るのは高校時代もすごく意識してやっていた」と自信をのぞかせる。周囲からも認められるキャプテンを目指し、「人一倍、声を出すことが大事かなと思います。積極的にやっていきたい」と意気込んだ。

　同期とのコミュニケーションはすでにばっちり。同じ高卒のドラフト１位・森木（高知）、同４位・前川（智弁学園）とはドラフト後に連絡を取ったといい、「『一緒にレギュラー取って、１軍で活躍する』という話はしました」と共闘を誓った。「早く厳しい環境に入って、自分を磨きたい」。鍛錬を重ね、チームのけん引役へと成長していく。

　◆中川　勇斗（なかがわ・はやと）２００４年１月２７日生まれ、１７歳。愛知県出身。１７２センチ、７２キロ。右投げ右打ち。捕手。味岡小１年から小牧パンサーズで野球を始め、５年から捕手。味岡中時代は愛知尾州ボーイズ所属。京都国際では３年時に春夏連続で甲子園に出場し、夏は２本塁打を放って４強進出に貢献。高校通算１８本塁打。遠投１１０メートル。