阪神・近本60度目マルチ安打 藤村&バース超え!球団日本選手最多

 「阪神2-4広島」(17日、甲子園球場)

 偉大な先輩を超えたが、勝利をつかむことはできなかった。3試合ぶりに「1番」で起用された阪神・近本。今季通算60度目のマルチ安打を記録し、藤村富美男、バースを抜いた。マートン(67度)に次いで球団史上2人目となる大台に到達した。

 初回から切り込み隊長としての仕事に徹した。第1打席、玉村の初球、高めに浮いた直球に反応。コンパクトなスイングで中前に運んだ。打席の中で貫く積極的な姿勢。得点にこそつながらなかったが、役割を果たした。

 2点を追う三回1死二塁では、4試合連続マルチ安打となる右前打。この一打で球団の日本選手としては初代・ミスタータイガースの記録を抜き、歴代トップに立った。

 4試合連続マルチ安打で計10安打を放つなど、好調な打撃を維持している近本。ただ、打席の中で重要視しているのは個人の記録よりもチームの勝利に貢献する一打だ。「1本でも多くヒットを打つことでチームの勝ちにつながる可能性は高くなると思いますが、タイトルのことを考えてもあまりいい方向に働かないと思う。いつも通り、自分のできることに集中したい」と“邪念”を振り払い、打席に臨んでいる。

 ルーキーイヤーから着実に成長している姿に、矢野監督は「右肩上がりにっていうのはなかなかいないんだけど。実際にやっているわけだから、自信にしてもっともっと高いところを目指してやってもらえればいい」。本人もさらなる高みを目指すからこそ、終盤の打席結果に悔しさをにじませる。

 1点を追う七回1死二塁では二ゴロ。2点を追う九回2死一、二塁の絶好機では遊ゴロに倒れ、最後の打者になると天を仰ぎ、厳しい表情を崩さなかった。チームを勝利へ導くため、優勝へ導くために-。選手会長は、快音を響かせ続ける。

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