「ＤｅＮＡ－阪神」（１２日、横浜スタジアム）

　阪神のジェフリー・マルテ内野手が全力疾走で適時内野安打をマークし、先制点奪取に成功した。

　初回だ。先頭の近本が今永の直球を左中間へはじき返し、二塁打で出塁。続く中野が投前へ犠打を成功させ、三塁に走者が進んだ。サンズは見逃し三振に倒れて２死となったが、マルテが意地を見せた。

　カウント２－２から左腕が投じた外角のチェンジアップを仕留めにかかる。鋭いゴロが遊撃方向に飛び、柴田が一塁に楽々と送球してアウト…になるかと思われたが、マルテが一塁ベースを全力で駆け抜け、先取点をもぎ取った。

　これで５試合連続安打となったマルテ。「全力疾走はタイガースの象徴だから足でもぎ取った１点だったね。あの瞬間は俊足になった気分だったよ（笑）」と上機嫌でコメントした。前日も決勝３ランを放った助っ人の勢いが止まらない。