阪神 一気3位転落…球団ワーストタイ1試合16三振、今季7度目零敗
「広島5-0阪神」(29日、マツダスタジアム)
まさに悪夢…。阪神が首位から一気に3位へ転落した。後半戦で初めて佐藤輝明内野手(22)をスタメンから外したが、9イニングでの球団ワーストタイとなる1試合16三振で今季7度目の完封負けを喫した。低迷する広島に痛恨の3連戦3連敗。4月4日から13度も阻止してきたが、ついに首位の座を巨人に譲った。31日からは甲子園に戻って中日3連戦。本拠地に帰って仕切り直しや!!
一矢報いたい九回2死二、三塁の攻撃。代打・佐藤輝のバットが空を切る。9イニングでの球団ワーストに並ぶ、1試合16個目の三振で試合は終了。下位に沈む広島相手に3連敗を喫する、最悪な週末となった。
ついにこの日が来た。何度も回避してきた首位陥落危機も14度目は耐えきれず。しかもだ。4月4日から守り続けた首位の座を明け渡しただけでなく、一気に3位への転落だ。
「もちろん、ずっと上にいられることが一番いいこと。でも最終的に一番上にいることが大事。(首位陥落の事実は)受け止めている」。試合後、矢野監督は努めて冷静に言葉をつないだ。
今季ワーストタイとなる5度目の3連敗は、初回2死走者なしからの失策がきっかけとなった。小園の一塁正面ゴロをサンズが後逸。続く鈴木誠に2ラン、坂倉にソロと2者連続本塁打を食らって、本来なら“なかった”3点を与えてしまう。これでチームは今季66失策目。相変わらず断然のリーグワーストとなる失策数だ。
打線改造も実らない。佐藤輝が今季4度目となるベンチスタート。5番に糸原、スタメン落ちから1日で復帰した大山が6番に続いた。初回先頭の近本が出塁するも、広島先発・床田の前に3者連続三振。大山が先頭で出塁した七回も2番手・森浦に、またしても3者連続三振を食らう。
終わってみれば今季7度目の0封負けに「相手投手が良かったっていうのもある。でもそれだけではあまりにも寂しい」と指揮官からはため息が漏れた。
これで後半戦7勝8敗。2カ月連続の勝ち越しなしも確定した。2位に最大7ゲーム差をつけて首位を走っていた6月中旬までの勢いが、幻だったかのような失速ぶりである。
首位陥落にも「別に落ち込む必要もない。前を向いて自分たちの野球をやっていくしかない」と矢野監督。チームは苦しい時に、いかにみんなでチャレンジするかをモットーに掲げてきた。残り44試合。ここからがペナントレースの本当の意味での戦いとなる。
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