阪神・ロハスV弾 来日後右打席初の一発!連敗脱出、12度目の首位陥落危機も救った
「阪神2-0中日」(22日、バンテリンドーム)
阪神が今季9度目の完封勝ちで3連敗で止めた。立役者はメル・ロハス・ジュニア外野手(31)だ。二回に右打席での初アーチとなる先制3号ソロを、逆方向の右中間席へたたきこんだ。圧巻の一発は決勝点となり、12度目の首位陥落危機を乗り越えた。引き分けた2位・巨人とは2ゲーム差。上り調子の助っ人とともに、V街道を突っ走るで!!
悩み、苦しんだ前半戦の姿はもうない。ロハスが丸太のような太い腕で豪快にバットを振り抜き、白球を右中間席に突き刺した。先制の3号ソロ。来日後、右打席から放った初の一発が連敗脱出の決勝弾となった。
「何とか(試合を)取りたかったというのが一番強い思いとしてありましたし、前回(小笠原と)対戦した時に3打席抑えられていたので、やり返したい気持ちがありました」
0-0の二回2死。小笠原の甘く入った直球を完璧に仕留めた。「幸運にもフェンスを越えてくれました」。カメラに向かってマッスルポーズ。その後、虎党の拍手が降り注ぐ中、丁寧に3度お辞儀をして左翼の守備に就いた。
前半戦は17試合に出場して打率・098と絶不調だった。だが、後半戦は9試合で打率・313、2本塁打、5打点。五回にはバンテリンドームの左翼ファウルゾーンの天井に直撃する大ファウルも放った。本人も「ビックリしました」と振り返ったが、好調を示すフルスイングだった。21日・中日戦は来日初の猛打賞。昨季の韓国2冠王が本来の力を発揮しつつある。
矢野監督はし烈を極める外国人枠の争いについて、「いい悩み。俺が全体のことを考えて判断させてもらう」と話した。
指揮官が前半戦の野手MVPに選んだマルテは再入国後、2軍で調整中。すでに準備を整え、24日・DeNA戦からの1軍昇格も可能だ。ただ、現在はアルカンタラ、スアレス、サンズ、ロハスが1軍に登録されており、さらに26日の同戦には登録抹消中のガンケルが先発予定だ。今季の1軍外国人枠は「5」。マルテが24日から合流したとしても、26日に1人を2軍に落とさなければいけない。
井上ヘッドコーチはロハスの状態を評価した上で、「決断しないといけない時期にしっかり考えようと思う」と今後を見据えた。
チームは3連敗で止め、12度目の首位陥落危機も乗り越えた。その立役者がロハスだった。だが、まだまだ前半戦の借りは返せてない。矢野阪神を頂点に導くべく、進撃を続ける。
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