阪神・矢野監督 ローテ再編、藤浪&二保が抹消 3連敗先発陣崩壊に決断
「中日6-2阪神」(21日、バンテリンドーム)
3試合連続で先発投手が崩壊し、3連敗を喫した阪神。この日登録を抹消された藤浪に続き、3回3失点でKOされた二保の抹消も試合後に決定した。ローテ投手が一気に2人消える不測の事態。ガンケルの昇格は決定的だが、もう一人必要な状況に矢野燿大監督(52)は「楽しみにしといたらいい」と具体名は明かさず。幸いにも首位陥落は免れたが、ローテ再建は急務だ。
一体どっちが首位のチームやねん!?4位・中日を相手に、そう嘆きたくなるような連敗を喫した。前夜は柳の前に完封負け。この日は追いつけそうで追いつけない展開から、後半に突き放された。
「思い切って攻め切ることができなかったのが、ああいう結果につながった」。矢野監督が振り返ったように、先発の二保が自身のけん制悪送球で先制を許す形で初回2失点。二回にも1点を失い、序盤から流れを相手に渡す形となった。
この日も失策が失点につながる。初回の二保のけん制悪送球に続き、四回には先頭・堂上の右線への当たりを佐藤輝が処理ミス。二塁への進塁を許し、この回の2失点につながった。
先発陣の“崩壊”が何よりも気掛かりだ。今回の3連敗は藤浪、西勇、二保がいずれも序盤に得点を許して、そのまま一度も追い越すことができずに敗れてしまっている。
そんな非常事態に、立て直しへ向けて矢野監督は動いた。まずは藤浪の出場選手登録を抹消。さらに試合後に二保の抹消も決断した。後半戦の先発ローテ投手が一回りで2人も消える事態。藤浪に関しては「ガンケルが大丈夫やから」と、一時帰国していた助っ人右腕が26日のDeNA戦(京セラ)で先発できるめどが立ったことが理由だが、二保の替わりとなる28日・広島戦(マツダ)について指揮官は「楽しみにしといたらいい。まだ先やん」とけむに巻く。
20日のウエスタン・ソフトバンク戦で8回2失点と好投して急浮上した村上か、エキシビションマッチで先発に挑戦していた及川か。あるいはロハスの好調で激化する外国人枠問題を少しでも解消するために、中継ぎに転向したアルカンタラを先発に戻してガンケルと併用し、野手3人態勢を保つという“奥の手”もある。
巨人も敗れ、首位陥落こそ免れているが、後半戦成績は4勝4敗で5割に逆戻り。下位チームとの対戦が続く中で波に乗ることができていない。来月初めには甲子園に巨人、ヤクルトの上位チームを迎える。優勝争いを制するためにも、そこまでに先発陣の立て直し、リーグ最多62個を記録する失策の撲滅が不可欠だ。
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