阪神マルテ 主砲抜けてもオレがいる!勝負強さ発揮2点先制打 得点圏打率・417

 3回、右前に先制の2点打を放つマルテ
 3回、先制打を放ち、ベンチへ向かって指をさすマルテ
 3回、右前に先制打を放つマルテ
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 「ヤクルト2-2阪神」(5日、神宮球場)

 豪快なスイングはいらない。スコアボードに得点を刻めればそれでいい。外角147キロの直球に逆らわず、堅実に逆方向へはじき返した阪神・マルテ。チームの快進撃を支える主軸が痛烈な先制パンチだ。

 三回だった。2死満塁で迎えた第2打席。先制の好機で積極的にバットを出した。初球、奥川が投じた内角寄りの147キロの直球をファウル。2球目、少し外寄りに投じられた同球を捉えた。

 打球は右前に弾む2点適時打。「近本や糸原がいいシチュエーションを作ってくれるから、いつもみんなの期待に応えたいと思って打席に入っているよ。いい準備ができていると思うし、続けていきたいね」と納得の表情を浮かべたマルテ。得点圏打率・417と勝負強さを存分に発揮している。

 助っ人が頼もしいのは、打撃だけではない。守備でも軽快な動きでピンチを救った。まずは、2点リードの四回。無死一塁で青木が放ったゴロを前に出て捕球すると、軽快に二塁へ送球した。その後、すぐさま一塁ベースへ戻り、3-6-3の併殺を完成。得点圏に走者を進めなかった。

 さらに五回無死一、二塁のピンチでは、奥川がバントした打球を猛ダッシュで処理し、三塁封殺。「守備でも積極的に攻めることを心がけている。そこからチームのリズムも生まれると思うし、今日は守備でもいい仕事ができたね」と隙のないプレーを見せた。

 攻守で奮闘する助っ人に矢野監督は「ずっと評価しているよ。四球も選んで、つないで、(走者を)かえして。申し分ない」と目を細めた。4番・大山が背中の張りを訴えて出場選手登録を抹消されることとなっただけに、今後はより一層の期待がかかる。

 来日3年目。過去2年は猛虎の4番を担った経験がある。主将不在の今こそ、ムードメーカーのマルテが危機を救う。

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