【藤田平氏の眼】起爆剤に阪神・ロハス 下降気味打線の打開策に新助っ人も!

 打線の起爆剤として藤田氏がロハスの起用を提言した
 8回、併殺に倒れたサンズはユニホームの襟元をかむ
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 「中日6-1阪神」(28日、バンテリンドーム)

 阪神は28イニング連続適時打なしと打線のタイムリー欠乏症が響き、昨季から続くバンテリンドームでの連敗が7へ伸びた。絶好調だった打線に見え始めた下降線の兆候。阪神OBでデイリースポーツ評論家の藤田平氏(73)は「ひとつのアイデア」として、新外国人選手のメル・ロハス・ジュニア外野手(30)=前韓国・KT=の昇格が打開策になり得ると提言した。

  ◇  ◇

 開幕時期は好調だったが、なかなか、これまで通りにいかない。阪神は2試合連続1得点に終わり、28イニング連続でタイムリーが出ていない。打開策としては、例えばひとつのアイデアではあるが入れ替えだろう。ロハスを1軍へ昇格させてみるという考えもある。

 もちろん、外国人枠の関係もある。枠のことを踏まえれば、29日・中日戦で先発するチェンの内容次第で、翌日にロハスを1軍に上げる選択肢もある。ロハス本人の状態や意見を考慮する必要もあるが、起爆剤として期待できる選手を抜てきしてもいい。

 他球団を見れば来日が遅れていた外国人選手が1軍で出場し始め、立て直しを図っている。ここまでの好例はヤクルト。オスナやサンタナといった新外国人選手が加わったことで、他の選手へかかるプレッシャーが軽減されている。具体的には10本塁打でリーグトップに並んでいる村上と山田だ。

 一方、今のタイガース打線は下降線をたどっている。この日でいえば、八回にマルテの中犠飛で1点差に詰め寄った。さらに大山の中前打で1死一、三塁としたが、サンズが遊ゴロ併殺打。本来なら高めのボールを打ち、犠牲フライで同点にしていた場面。このことからも、状態が落ちていることがうかがえる。

 反省材料は生かしていかなければいけない。新たな起爆剤を抜てきすること。また、現在の1軍メンバーならバットが振れている陽川を先発起用してもいいかもしれない。

 人生と同じで、いいこともあれば悪いこともある。大事なのは悪い時期の波を少なくすることだ。開幕して約1カ月。泥沼にはまってしまう前に、対策を講じておかないと、尻に火がついてしまう状況となりかねない。

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