阪神・小幡 大敗もキラリ!2試合連続マルチ&先制2点打 若虎見せた存在感

 2回、先制打を放ちベンチに右手を上げる小幡
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 「広島9-3阪神」(7日、マツダスタジアム)

 戦線離脱している阪神・糸原や木浪の「代役」という言葉をはね返すごとく、小幡が日に日に定位置奪取への予感を漂わせている。前夜はプロ入り初の1番に座り、マルチ安打。2試合ぶりに8番へと打順が下がったが、背番号38の勢いは確かだ。

 若さあふれる積極性が、好結果に結びついている。0-0で迎えた二回無死二、三塁。相対したのは先発・遠藤。初球から果敢にスイングした。そしてカウント1-1からの3球目、直球を迷わず強振。打球は左中間方向へと伸びていった。

 中堅・宇草が懸命に追う。そして必死にグラブを伸ばした。それでも、打球は芝生の上で弾む。先制の2点二塁打に「前に飛ばせば、何とかなると思いながら積極的に打ちにいきました。先制することができて良かったです」と二塁塁上で少しだけ表情を緩めた。

 フェアゾーンに飛べば、何が起こるか分からない。そう信じて必死に戦う姿勢が次打席でも生きた。1点リードの三回1死一、二塁、投ゴロで併殺コース…かと思われたが、投手強襲の内野安打となりチャンスを拡大。小幡が打席に向かえば、何かやってくれるかもしれない-というファンの期待、信頼も日増しに高まっている。

 2試合連続のマルチ安打はプロ入り初だ。チームのコロナ禍などもあり、現在12試合連続でスタメン出場が続いている小幡。10月の月間打率は・308と高数字を残している。昇格時は「代役」として見られていた立場だったが、自らの実力で存在感を高めている。

 小幡の先発起用について「先行投資」と話していた矢野監督は「経験することが全部あいつのプラスになると思うんで。全てをこれからの糧としてもらえば」とさらなる成長を期待。巡ってきたチャンスをモノにし、本気で正遊撃手の座をつかみにいく。

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