阪神・ボーア 100万円弾!同点14号ソロ&V撃 1万人大歓声に感謝の号砲

 6回、同点となるソロを放ち、ほえるボーア
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 「阪神5-3DeNA」(21日、甲子園球場)

 久しぶりに黄色く染まった聖地が沸いた。政府による入場制限が緩和されて以降初めて甲子園で開催された試合で、阪神のジャスティン・ボーア内野手(32)が魅せた。六回にバックスクリーンへ同点弾をたたき込むと、八回には決勝の右前適時打。お立ち台に上がった助っ人は日本語を交え、1万人を超えるファンを喜ばせた。

 慣れ親しんだはずの甲子園で、ボーアにとっては初めて経験する光景が広がっていた。入場制限が緩和された聖地に1万1384人が来場。驚弾、決勝打に虎党の割れんばかりの祝福が止まらない。主役をかっさらった助っ人がお立ち台で問い掛けた。

 「今日は本当に楽しかったです。みなさんも楽しめましたか?」。スタンドのファンもメガホンをたたき、タオルを掲げて惜しみない賛辞を贈った。全ては豪快な一発からボーア劇場の幕が開いた。

 1点を追う六回1死に京山の147キロ直球を一閃(いっせん)。白球はあっという間にバックスクリーンに着弾した。「ユニ・チャーム バックスクリーンホームラン賞」として賞金100万円を獲得。そして14号同点ソロに興奮のるつぼと化したスタンドからは、“ボーアコール”が巻き起こった。

 勢いそのままに同点の八回には、無死二塁から決勝の右前適時打。今季初めて埋まったアルプス席からも大歓声が湧き起こる。「ここ数試合、デーゲームで疲れもたまっていたんですけど多くのエネルギー、パワーをもらってプレーすることができた」。勝利を諦めずに信じてくれたファンへ感謝も忘れない。

 ボーアが本塁打を打つとチームが負けない。一発を放った試合はこれで7連勝だ。賞金100万円の使い道を問われると「チームのみんなにシェアしたい」と即答。「みんなのおかげで打てた1本。コーラだったり、何かリクエストがあれば」とナインからの要望にはしっかり応える。

 福留からの意見を参考に、打撃の良化を目指している最中だ。「『スイングが大きくなっているよ』とか、タイミングやリズムでアドバイスをもらって」。経験豊富なベテランからの助言を胸に、バットを握る。この日を含めた最近5試合では、打率・412、2本塁打と結果につながっている。

 日本での生活は約8カ月がたとうとしている。日本語も流ちょうになり、勝利のグラウンドウォークでは六甲おろしを少し口ずさむほどだ。この日の最後も日本語で締めたボーア。「イイオテンキデスネ!タイガースファン、ジャアマタアシタオネガイシマス」。ファンも願っているはずだ。次戦も勝利を呼ぶ号砲を-。

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