阪神、また森下攻略できず 糸井が福留が…ベテラン代打攻勢も不発
「広島4-3阪神」(28日、マツダスタジアム)
敗戦を告げる打球が、懸命に追う近本の頭上を越えた。阪神は九回に同点に追いついた直後、今季2度目のサヨナラ負け。惜しい展開で3連勝がストップした。
それでも矢野監督は、序盤の3点差を追いついた粘りを評価。「野球的にはいい野球できたかなと思う。勝負の結果は俺の責任で受け止めるし、『たられば』ばっかりを言ってもしゃあないんで」と選手をねぎらった。
ただ、試合全体を見れば、課題は残った。またしても森下を攻略できなかった。
3試合連続の逆転勝ちで広島に乗り込んだ打線は、0-3の五回に梅野の適時二塁打で、森下から15イニングぶりの得点を挙げた。
七回は先頭・大山のソロで1点差に迫り、さらに1死二塁まで追い詰めた。これ以上ない絶好機。矢野監督が勝負手を打った。
小幡には代打・糸井を起用。しかし、初球から4球連続で150キロを超える直球で追い込まれると、カーブを挟んだ後、151キロの外角直球で左飛に打ち取られた。
2死二塁では西勇に代えて代打・福留を送った。球界最年長43歳のベテランも、2ボールから2球連続ファウルの後、外角高めの152キロで空振り三振に倒れた。
経験も実績も豊富なベテランの連続代打も不発。指揮官は「そう(攻略したいと)思ってみんなやってんだけど。ルーキーとはいえ、いいピッチャーなので」。7回2失点の好投を許した広島の新人右腕をたたえるしかなかった。
森下には今季4試合で3敗し、対戦防御率2・25。同打率・184で、28回で34三振を奪われている。広島戦は12試合を残しており、今後も対戦する可能性は高い。5度目の対戦となる次回は、同じ失敗を繰り返せない。
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