阪神・藤川が2軍戦で1回1安打無失点 最速148キロ計測

 「ウエスタン、阪神-広島」(19日、鳴尾浜球場)

 光が差し込んだ16球だ。右肩コンディショニング不良で2軍調整中の阪神・藤川球児投手(39)が降格後初登板。1回を投げ、1安打無失点。球場計測では最速148キロをマーク。上々の再スタートを切った。

 直球の走りだけではなく、変化球を多投して確認した。4点ビハインドの六回からマウンドへ。先頭の正随には、直球とフォークで2球で追い込むと最後は147キロ外角直球で見逃し三振に抑えた。続く小園の初球にはカーブを選択し、見逃しでストライク。ただ、8球目のフォークを捉えられ、中前打を許した。

 それでも藤川は冷静だ。続く木下は初球の146キロ直球を打たせ、捕邪飛に打ちとると、最後に相対した中神には3ボールとなったが、4球目に144キロ直球を投じ、一邪飛に。11日・DeNA戦(甲子園)以来の登板で、良好な姿を示した。

 今季は開幕から守護神を担った右腕だが状態は上向かず、11日・DeNA戦(甲子園)で2敗目を喫し、12日に出場選手登録を抹消された。登板5試合中4試合で失点し、0勝2敗2セーブ、防御率15・75。苦しい投球が続いていた。

 250セーブまであと「5」と迫る守護神。「大事なポジションなだけに、今の状態ではチームの力になれないので、一日も早くコンディションを回復させられるように努めます」と決意を秘めていた背番号22が、復調の兆しを感じさせる投球を展開した。

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