阪神が2戦連続ドロー ボーア深刻、左腕に16打数連続無安打 先発岩貞は5回完全
「練習試合、オリックス1-1阪神」(13日、京セラドーム大阪)
阪神が先制点を奪うも、追加点は挙げられず2戦連続でドロー。投手陣は粘り強い投球で順調な調整ぶりを示した。
この日も前日12日の同戦に続き、打線を組み替えた。これまで4番に座っていたボーアを3番に置き、代わってマルテを「4番・三塁」で起用。また、1、2番は糸井、近本の並びに戻した。
0-0の六回。2死三塁のチャンスで4番・マルテが均衡を破った。2番手・山田が投じた2ボールからの3球目、高めに浮いた135キロのチェンジアップに反応。鋭い打球で左中間を破った。その間に三走・高山が生還。待望の先制点をもぎとった。
一方で、ボーアは苦戦。この日は初めて3番で起用されたが、結果を残せなかった。キャンプ中の実戦から左投手に対して18打席に立ち、16打数連続ノーヒット。1打席目は左腕・田嶋のスライダーにタイミングが合わず空振り三振、四回無死の2打席目でも変化球で中飛に打ち取られた。六回無死一、二塁で迎えた3打席目は山田のスライダーを捉えたが、二塁正面へのゴロで併殺打となった。4打席目も左腕・海田と対戦し、遊ゴロ。この日も左腕を攻略できなかった。
先発の岩貞は開幕に向けて完ぺきな仕上がりを示した。5回無安打無四球無失点。1人の走者も許さないパーフェクトピッチングで、順調な調整ぶりを見せた。
キレのいい直球を軸に、変化球も丁寧に低めに集めてオリックス打線を手玉に取った。四回まで毎回奪った三振も5つ。バッテリーを組んだ原口との息がピッタリで安定感も抜群で「すべて原口のリードのおかげです。立ち上がりからリズムに乗ることもできましたし、配球通り意図を持って、構えたところに投げることができました」と納得の内容を振り返った。
現時点では開幕カード2戦目の20日の巨人戦の先発が濃厚。この日が開幕まで最後の実戦登板と見られており「開幕に向けてこういうピッチングができて良かったです」と本番へ向けてはずみをつける圧巻の投球だった。
開幕まで練習試合は残り1試合。それぞれが万全の状態に整え、6月19日に臨む。
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