阪神・糸原 “おうち時間”で苦手の竜退治 映像徹底研究で答え出た 

 阪神・糸原健斗内野手(27)が12日、打倒・中日を優勝の絶対条件に掲げた。昨季、チームとして10勝14敗と苦手にしただけでなく、個人としても対戦打率・171と苦戦。この期間を利用して特に抑え込まれた大野雄ら好投手の研究、対策もバッチリ。開幕に向けた道筋も見え始めた中、「自信を持って」シーズンインできる準備を整えた。

 コンディションを問われた糸原は笑みを浮かべた。「すごくいいです」。コロナ禍で制限付きの練習が続く中、晴れやかな表情に自信が見え隠れする。バットを持ち、グラウンドを駆けるだけが、プロ選手の練習ではない。突然できたおうち時間も「プラスに捉えて」と成長の糧にした。

 「生きた球は見られていないんですが、映像とかで対戦する投手は見られるので。しっかり準備しています」

 セ・リーグの投手を研究する中で、特に意識するのは苦手の克服作業だ。「中日とは相性がよくないので。中心的に見ています」。昨季、中日には対戦打率・171と最も苦戦した。チームとしても10勝14敗と負け越した相手。対策が急務だ。

 特に「ナゴヤドームであまり勝てていないイメージがある」という。実際、昨季は敵地で4勝7敗1分け。エース・大野雄には9月14日の対戦で、ノーヒットノーランを食らった。映像で研究する中で導いた答えは「絞り」。データや傾向を参考に頭を整理する。

 「大野さんのツーシームはなかなか打てる球じゃないんですが、他の球も追いかけてしまっていた。対策を練ってやっていけたら打てると思う。自信を持っていきたい」

 プロ野球は6月中旬から、下旬の開幕を目指す方向。「難しさはある」と胸中を明かすが、方向性が見えてきただけに声のトーンも弾む。出場経験もある球宴は中止。それでも来るべきシーズンに向けて「最高の準備をする。結果を出して、ファンの方々を喜ばせたい」と決意表明した。

 主将2年目。なかなかチーム活動がままならず、先行き不透明な中で強調したのは「しっかりとみんなが同じ方向を向いて。優勝に向けて一丸となって戦っていきたい」。おうち時間で得た自信を結果に変え、15年ぶりの頂点を信じて準備を進める。

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