阪神・球児 13年ぶりの“JFK”そろい踏み!250セーブ&05年以来のV目指す

 ブルペンで記念写真に納まる(左から)ウィリアムス駐米スカウト、藤川、久保田プロスカウト
3枚

 「阪神春季キャンプ」(10日、宜野座)

 阪神の藤川球児投手(39)、久保田智之プロスカウト(39)、ジェフ・ウィリアムス駐米スカウト(47)が10日、2007年以来の3ショットを披露。13年ぶりの“JFK”そろい踏みとなった。唯一の現役、藤川は残り7セーブに迫る日米通算250セーブへ調整順調。今キャンプ初めて打撃投手として登板し、ボーアら助っ人勢を圧倒した。藤川はJとKの思いも背負い、05年以来の頂点を目指して投げ続ける。

 待ちわびた瞬間がついに訪れた。午後1時前、猛虎の歴史を彩った“JFK”が宜野座のブルペンでそろい踏みだ。カメラのシャッター音が響く中、仲良く肩を組んで記念撮影。「こんなに集まってくれると思わなかった」。重厚な時間に身を委ね、藤川は珍しく感慨に浸った。

 「人生を送る上で、すごく大事な瞬間だった。ジェフが来た時から思ってたんですけどうれしいというか、こんな気持ちになるんだというのは初めて感じました。ものすごいパワーをもらいました」

 “JFK”は05年のリーグ優勝の象徴だ。ウィリアムス、藤川、そして久保田。試合終盤3イニングをピシャリと抑え、同年に3人がそろって登板した試合は38勝6敗4分け。勝率8割5分以上を誇る鉄壁救援陣だった。

 「岡田監督がいたり、矢野監督がキャッチャーでいたり、金本さんがいたりとか。思い浮かべるだけでね、85年のメンバーもそういうふうに映っていたんだろうなというね。ファンの人たちが何を大事にしているか改めて考えさせられました」

 チームはあの年を最後に優勝から遠ざかっている。唯一現役の藤川は15年ぶりの頂点しか見ていない。ここまでの調整も上々だ。今キャンプ初の打撃投手登板ではサンズ、ボーア、マルテ、福留と対戦。計30球を投げ、安打性わずか1本に封じた。「6、7割」と語る直球に助っ人勢のバットが空を切る度、スタンドにどよめきが起こった。

 「バランスと打者のことを考えながら。外国人打者に日本人の投手の球質を見てもらいたいと思って投げました。自分も差し込めたということで、まあ順調かなと思います」

 五輪イヤーの今年は3月20日の開幕に合わせてハイペース調整を続ける。今後は15日・広島戦(宜野座)か16日・楽天戦(同)で今年初登板の見込みだ。

 「250セーブという機会は必ず訪れると思いますので。その時はもしかしたら少し立ち止まるかもしれないですけど、また気持ちを新たに。みんなの応援のおかげで頑張れるので」。節目の大記録、その先の歓喜の瞬間まで。“JFK”の誇りに懸けて藤川はファンの夢を追い続ける。

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