阪神・藤浪、再スター投 プロ最速“実戦”5人に2安打2失点も最速154キロ

 「阪神春季キャンプ」(4日、宜野座)

 阪神の藤浪晋太郎投手(25)が、今キャンプ初のシート打撃に登板した。開幕が9日早いこともあって、プロ8年目で最速の実戦登板。結果的には2安打2失点、1四球だったが、最速は154キロを計測した。内容も現段階として、一定の手応えを口にする。

 「良かったり、悪かったり、たくさんあるんですが。及第点といったところですかね」

 収穫と課題を手にした12球だ。シート打撃の5番手で登板。駆け足でマウンドに向かう藤浪に、スタンドから温かい拍手が注がれた。相対したのは高山。初球、内を突く速球は152キロを計測した。わずかにボール球となったが「一番、感触が良かった」と振り返った一球。内角直球は梅野の要求でもあった。

 2球目を左中間に運ばれると、木浪の一ゴロの間に1死三塁。近本を四球で歩かせた後、島田は一ゴロに打ち取った。併殺崩れの間に1点を失うと、続く坂本にカウント1-1からの3球目。甘く入ったスライダーを狙われた。中堅・熊谷の追い方も不慣れで、あと一歩届かず適時三塁打となる。ただ、抜けや引っ掛けなど、荒れ球はなかった。

 矢野監督もうなずく。

 「これからどうしようというのが、見えた投球になったよね。よかったと思います」

 制球面の安定をテーマにした登板。階段を上って反省する一日は、さらなる一歩を踏み出す力になる。「次は緩急を使ったり、投げ分けができるように。“投球”をしていきたい」と藤浪。12球の再スタートに拍手が鳴りやまない。次回は対外試合登板。着実に、懸命に復活ロードを歩む。

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