阪神・藤浪154キロも痛打浴びる 自己採点は「及第点」「ストレートの質はまだまだ」

シート打撃に登板し、失点を許した阪神・藤浪晋太郎はペロリと舌を出す=宜野座
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 「阪神春季キャンプ」(4日、宜野座)

 阪神の藤浪晋太郎投手が、シート打撃に登板した。

 今キャンプ初めて打者を相手にした投球。実戦登板は昨年10月26日のフェニックスリーグ・ハンファ戦以来。101日ぶりのマウンドで、高山俊外野手、木浪聖也内野手ら打者5人を相手に12球、1四球で安打性の打球は2本、2失点。最速は早くも150キロを超え、154キロを計測した。

 この日、5番手でマウンドに駆け上がると、スタンドに詰め掛けたファンの拍手を浴びた。投球練習から150キロ超えの速球に驚きの声。まずは高山と相対する。初球はいきなり152キロを計測。それでも2球目、真ん中に甘く入った151キロを狙われ、左中間を破る二塁打を浴びた。

 続く木浪は147キロの直球で一ゴロに。高山に三塁まで進まれ、1死三塁で打席に近本光司外野手。3ボール1ストライクから四球で歩かせ、島田海吏外野手の一ゴロで、併殺崩れの間に1点を失った。さらに2死一塁から、坂本誠志郎捕手に中越えの適時三塁打を浴びた。この日は左打者中心だったが、抜け球はなかった。

 登板後は「よかったり、悪かったり。及第点といったところかなと思います。課題として入っていたところが、ある程度できた。ストレートの質はまだまだというのもあるので」と語った。

 8年連続での1軍キャンプスタート。キャンプイン前に口にしたのは危機感、悲壮感。昨季は7年目にして初の未勝利。15年の14勝を最後に成績は下降線をたどる。

 「ここ数年、ずっと成績が出ていない。勝負の年ですし、後がないつもりです。毎年そうですけど結果、数字を出すしかない。そこに向け、シーズンにいい形で入れるように」 現状、ローテ争いは順当なら昨季1年間、ローテを守った西勇輝投手、青柳晃洋投手が“内定”。残る枠をオネルキ・ガルシア投手、高橋遥人投手、秋山拓巳投手、岩貞祐太投手らに加え、浜地真澄投手や、望月惇志投手、才木浩人投手ら若手投手とも争うことになる。

 ただ、藤浪の“復肩”は、15年ぶりのリーグ優勝に向けて必要不可欠。次回は対外試合での登板となる見込みだ。課題と収穫を胸に次のステップを歩む。

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