上本 超充実!長寿の館でケガ撃退 来季球界最年長福留&プロ生活20年新井氏御用達

 負荷をかけながら体を動かす上本
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 阪神の上本博紀内野手(33)が27日、3年ぶりに“長寿クリニック”でのトレーニングを敢行した。三重県津市の「みどりクリニック」は、来季現役最年長となる福留や新井貴浩氏(デイリースポーツ評論家)が通った、いわば現役生活を長く続けるための駆け込み寺的な存在。今季は足首に異変を感じていたことを明かし、原因究明の先に見えるケガ防止へ。来季は巻き返し、1年でも長いプロ野球人生を歩む。

 穏やかな景色が広がっている。三重県津市にある「みどりクリニック」。上本が一人、走り始めた。「落ち着きます、ここに来ると。田舎と似ているから」。安らぐ体と気持ち。今季感じた右足首の異変を取り除き、来季へ。2020年は長寿への道を突き進む。

 3年ぶり3度目の訪問だった。午前中は低酸素の部屋にこもりっぱなし。14種類にも及ぶ“リハビリ”ストレッチをみっちり行い、動きの悪かった上半身の筋肉へ働きかけた。さらに午後からは理学療法士と共に、さらなる体のチェックへ。約8時間の集中トレで「まだ2日目だけど、腰の筋肉が使えるようになっている違いは感じる」と手応えもバッチリだ。

 まさに“長寿”のための駆け込み寺だ。同クリニックは、これまでも多くのプロ野球選手に支持されてきた。来季は球界最年長となる福留や20年間のプロ野球人生で愛された新井貴浩氏。また17年間タテジマ一筋で現役を終えた安藤2軍投手コーチも通っていた。

 今回、上本が治療にあたったのは足首だった。シーズン中から感じていたという異変。その原因について、みどりクリニックの瀬戸口理事長は「上半身の土台がうまく動いていない不安定な部分を、膝と足首で支えようとしてしまった」と説明した。指摘したのは(1)脊柱(2)お尻(3)肩甲骨の動きの悪さ。中でも昨年、上本は「左膝前十字じん帯再建手術」に踏み切ったばかりで、負担が重心のかかる右足首に集中してしまったという。

 覚悟と悲壮感が、表情にはにじんだ。勝負の2020年を前に、上本は「来年も同じ成績ならクビになる」と言い切る。来年の7月で34歳。「一日一日、一年一年…成績を残したい。それが長く野球やることにつながるので」。年明けにもう一度、“長寿の館”の扉を叩く予定。ケガや離脱にもう、邪魔はさせない。

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