矢野監督 4番にバント!?鯉3連倒呼ぶ執念“鬼”采配 巨人も3連倒や!

 7回、打席に立つ大山(3)にサインを送る矢野監督(中央右)
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 「阪神1-0広島」(7日、甲子園球場)

 阪神は執念のタクトで1点をもぎ取り、カード3連勝を決めた。七回無死一塁で、4番・大山にバントのサインを出したシーンについて「心情的には4番やから打たせたいよ」と胸の内を明かした矢野監督。心を鬼にして勝利への采配を優先した。

 「点を取らな勝たれへんし、遥人(高橋)にも勝ちを付けたい。悠輔(大山)にはね。大事なところでは、バント(のサインを)出すよ、ということは伝えているんでね。俺にとってはビックリすることではないけど」

 結果、バントは失敗に終わったが、その後の大山の一打が決勝点に。その虎の子の1点を守り切っての快勝。高橋遥に九回も任せるかどうかも大いに迷ったという。「俺はいきたいな、任せたいと思ったんだけど、球数も増えていたし、気持ち的にも目いっぱいでいっている感じだったんで」と振り返る。

 昨季21勝39敗2分けと苦戦した甲子園での今季成績は、この勝利で19勝18敗と一つ勝ち越した。8日から球宴前のラストカード。首位を突っ走る巨人を迎え撃っての直接対決だ。「残り三つ。何とか全部勝つつもりで頑張っていきます」。3連覇中の鯉に3タテを食らわせた勢いに乗って、まずは初戦、巨人のエース・菅野を攻略してみせる。

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