大山よ真の4番になれ 矢野監督がガッツリ直接指導 身ぶり手ぶり濃密15分

 矢野監督(右)から打撃指導を受ける大山
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 阪神の矢野燿大監督(50)が28日、甲子園での全体練習で大山悠輔内野手(24)に約15分間、打撃の直接指導を行った。29日・中日戦(ナゴヤドーム)から再開するリーグ戦へ向けて、期待を掛ける4番にスイングをアドバイス。一緒に指導した浜中治打撃コーチ(40)は指揮官の思いを代弁するように、残り半分を切ったシーズンで、周囲から4番と認められる活躍を期待した。

 うだる暑さも忘れる熱い指導だった。リーグ戦再開前、最後の練習。矢野監督はフリー打撃を終えた大山に声を掛けた。浜中打撃コーチを交え、ケージ裏で約15分間。スイングを実演するなど、身ぶり手ぶりを交えた指導を行った。

 「気づいたことを言っただけだよ。(バットの軌道を)インサイドアウトしたらいいんじゃないの?って」と話すにとどめたが、今季は事ある度に声を掛け、助言を送ってきた。リーグ戦再開直前のタイミングでの指導は、奮起を促す意味もあったのかもしれない。

 今季3年目の大山は、生え抜きとしては03年・浜中(現打撃コーチ)以来となる開幕4番に座った。ここまで全73試合で4番を守り、打率・263、10本塁打、46打点。本塁打と打点はチームトップだ。重圧の中で及第点の成績を残してきた。

 同じ経験をした浜中コーチは「(4番が)1年目ということを考えるとよくやっている」とねぎらった上で、指揮官の思いを代弁するように切り出した。

 「(シーズンの)後半戦は、よりマークが厳しくなる。その中で(周囲に)『4番は大山だ』と思ってもらって終わるのが理想。厳しい中で打つことができれば自信になる。打って本当の4番になってもらいたい」。首位・巨人とは3・5ゲーム差。逆転優勝へ向けて、残り70試合での4番の奮起を期待した。

 大山は交流戦終了後、26日に甲子園で再開した全体練習では特守に臨んだ。リーグワースト14失策の守備を修正。この日は矢野監督の指導で、打撃面でも再確認した。

 自分自身を見つめ直して、29日・中日戦からのリーグ戦に臨む。練習後は足早にクラブハウスへ。4番としての意地は言葉ではなく、結果で示す。

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