矢野阪神 ジョンソン復帰で巻き返しへ 首位巨人と3・5差!まだまだこれからや

 変化球を交えてキャッチボールするジョンソン
3枚

 「交流戦、阪神3-7西武」(23日、甲子園球場)

 阪神の交流戦最終戦は、またしても逆転負けとなった。13安打を放ちながら14残塁。守備のミスも出て完敗した。苦しみながらもリーグ順位は3位をキープ。甲子園を訪れた元阪神監督・野村克也氏(83)も優勝へチャンスありとエールを送った。リーグ戦再開に合わせてピアース・ジョンソン投手(28)も戻ってくる。頼もしい救援助っ人が逆転負けを阻止し、一気に巻き返す。

 最高の形で締めくくることはできなかった。2連勝で臨んだ交流戦最終戦。4万6713人が埋めた甲子園には嘆き声が響いた。敵を上回る13安打を放ちながら14残塁で完敗。矢野監督も3試合連続のガッツポーズ連発…とはならず、表情はさえなかった。

 「勝って終わりたいっていう気持ちは強かったけど。改善していかなあかんところと、成長していかなあかんところは今日の試合でたくさんあった。課題の多い試合やったね」

 指揮官が悔やんだのは、ミスが失点につながった場面だった。1点を先制した後の二回2死二塁は、大山の悪送球で同点を許した。

 六回1死満塁では、近本が金子侑の中前2点打を処理後、本塁へ送球。マウンド付近でイレギュラーする不運もあって悪送球となり、1死二、三塁としてさらなる追加点を与えるきっかけとなった。結果的に六回の5失点は最後まで響いた。

 交流戦は引き分けを挟んで今季ワーストの6連敗を喫するなど、6勝10敗2分け。戦力面での誤算も影響した。ジョンソンは疲労蓄積で6日に出場選手登録を抹消。交流戦前に右ふくらはぎを痛めた福留は、最短復帰となる11日に1軍合流したが、スタメン出場が難しい状態で、22日に再び出場選手登録を抹消された。

 主力を欠き、交流戦では厳しい試合を強いられたが、リーグ戦再開となる29日・中日戦(ナゴヤドーム)から頼もしい戦力が帰ってくる。矢野監督は「交流戦明けからジョンソンも戻れると思う」。セットアッパーの1軍合流を明かした。

 ジョンソンは21日にシート打撃に登板。25、26日にはソフトバンク3軍との練習試合(鳴尾浜)が組まれており「どちらかで投げるチャンスがあると思う」と平田2軍監督。実戦登板で感覚も取り戻し、万全の状態で復帰に備える。

 交流戦開幕前までは貯金が5つあった。同一リーグとの対戦に悪い印象はない。矢野監督は力を込めた。「セ・リーグはどうなるか分からない。ファンを喜ばせたいし、俺らも喜びたいし」。首位・巨人とは3・5ゲーム差。交流戦の悔しさを糧に、巻き返しを期す。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス