矢野監督「毎日木浪やな」開幕ショートあるぞ!楽天・岸から適時打含むマルチ

 「オープン戦、楽天7-1阪神」(8日、倉敷マスカットスタジアム)

 試合後、一度バスに飛び乗った阪神・木浪が、猛ダッシュでロッカーに戻った。忘れものだろうか、再び急いでUターン。慣れない遠征に初々しさを見せたが、バットではまたも矢野監督を驚かせた。楽天の先発・岸から、唯一の適時打を放つなどマルチ安打の活躍だ。

 ハイライトは三回、2死三塁で迎えた第2打席だ。修正能力の高さがルーキーの魅力。初回、初球を見逃し、3球で二ゴロに終わった打席を反省し、積極姿勢を心掛けた。2球目、続いたチェンジアップを強振。打球は一塁手のミットをかすめながら右前に抜けた。

 「体が反応しました。直球が強いイメージなので、振り負けないように。1打席目はできなかったので。準備だけはしっかりと、と思っていました」

 球界屈指の右腕から価値ある一打。八回の右前打を含めてこれで、オープン戦は5試合の出場で11打数5安打、打率・455とハイアベレージを残す。また、キャンプ中からの実戦を含めると13試合で同・515。「思い切ったスイングが自分の中でできた。それが結果にもつながってると」手応えを明かす。

 ホップ、ステップで評価を上げるルーキー。矢野監督も「毎日、木浪やな」など最大級の賛辞を並べた上で、開幕遊撃スタメンの可能性についても言及する。「(今後オープン戦で)ショートでもどこかで使いたい。(レギュラー争いに)間違いなく入ってきた」。鳥谷、北條らに肩を並べ、候補に名前が挙がるまで評価を上げた。

 新人が開幕ショートをつかめば、2004年の鳥谷以来。15年ぶりの快挙も徐々に現実味を帯びてきた。それでも試合後は、六回に平凡なゴロをつかみ損ねた失策を猛省。「まだまだ。守備からリズムを作らないと」と気を引き締めた。収穫と課題を胸に毎日、成長中。開幕まで残り3週間。伸びしろは無限大だ。

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