浜地ゲット“憲伸カット”ブルペンで姿見て直撃!手応え十分「全然違う」

 「阪神春季キャンプ」(5日、宜野座)

 阪神の浜地真澄投手(20)が5日、キャンプ視察に訪れた元中日の川上憲伸氏(43)から、カットボールを伝授された。同氏の代名詞でもあったカットボールの精度向上や練習法などのアドバイスを受け、手応えをつかんだ様子。今年初実戦となる7日の紅白戦で登板予定の右腕が、“憲伸カット”を武器に、開幕ローテ争いに殴り込みをかける。

 飽くなき向上心と今季への思いが、全身からあふれ出ていた。ライバルたちが小気味よくミット音を響かせる中、浜地は捕手後方で視察する川上氏の元へ出向いた。

 「めったにない機会で、聞きたいこともあったので」

 中日在籍時に117勝を挙げた竜の元エース。その投球を支えたのが、浜地も持ち球とするカットボールだった。「(カットボールを)代名詞にされていましたし、『You Tube』でも見ていた。決め球だったり、外角から入れるとか」と伝家の宝刀の極意に耳を傾けた。

 川上氏からのアドバイスは「曲がっていなくていいんだよ」と変化量を大きくする必要はないという考え。今までは「曲がっていなくて曲げようとしていた」と“考え方”に合点がいった。握りも「大きく変わらないけど、細かい部分が違う。そこが自分にとって大きかった」と右腕。キャッチボールからの練習法も教わった。

 この日のブルペンには矢野監督が姿を見せていたが、浜地は誰に言われるでもなく、自ら川上氏に教えを請いに行った。その姿勢に指揮官は「俺が行く前に行っていたから『オッ』と思った。おっとりしてそうな気もするけど、内面もそういう欲があって」と目尻を下げる。

 午前中はブルペン入りせず、川上氏から金言を授かった後の午後に手ほどきのほどを試すべくブルペン入りし、早速“憲伸カット”を試投。手応えを問われた右腕は「ありましたね」と胸を張り「リリースの感覚が全然違う」と明るい表情を見せた。

 新人だった17年4月27日、ウエスタン・オリックス戦で2軍公式戦に初登板。視察した金本前監督が「川上憲伸みたいだね」と評したことがあった。初の宜野座で充実の毎日を送る二十歳の若武者は、武器に磨きをかけて開幕ローテ争いを勝ち抜く。

2023-11-05
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