梅野、北條、大山が早出特守 矢野監督も熱視線

 「阪神春季キャンプ」(3日、宜野座)

 阪神の梅野隆太郎捕手、北條史也内野手、大山悠輔内野手が早出特守を行った。矢野監督もホームベース上から熱視線を送った。

 3選手とも、9時前にはメイングラウンドに姿を見せ、梅野は藤井バッテリーコーチを相手に、激しく両サイドに振られる“鬼ノック”。捕球するとファンから大歓声が上がった。また、大山は三塁、北條は遊撃の守備に就き、久慈内野守備走塁コーチがノッカー。藤本内野守備走塁コーチが二塁ベース上に立ち、助言を送られながら白球を追い掛けた。

 前日2日には糸原健斗内野手が志願の早出特守。前日の段階で場所はメイン、サブ、室内と3つの選択肢があった中、最も目立つメイングラウンドをチョイス。矢野監督も「見え見えのアピール」と笑いながら表現し、糸原の意気込みを歓迎していた。

 「それはある意味で自覚でもあると思うのよ。健斗(糸原)がキャプテンになってチームを引っ張っていくというね」

 そんな新主将の背中に導かれるように、この日は3選手が志願の早朝練習。日曜日ということもあり、朝早くからスタンドに駆け付けたファンの前で、約30分、ノックを受けた。自主性を重んじる矢野阪神の春季キャンプ。清水ヘッドコーチが初日に「やらされると嫌がるのに“自主性”と言うと、みんな参加する。大満足ですね」と振り返ったように、若手選手にとってはより自覚芽生える1カ月になりそうだ。

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