西、伸び伸び虎デビュー いきなり初日ブルペン ファンにあいさつ代わり直球33球

 「阪神春季キャンプ」(1日、宜野座)

 阪神に新加入した西勇輝投手(28)が1日、“阪神デビュー”を果たした。オフの間に順調な調整を進めてきたことを証明するように、キャンプ初日からブルペン入り。背番号16のユニホームを身にまとい、集まったファンに投げ込む姿を披露した。「阪神・西」の1日目を終えた右腕は、己の牙を磨きながら充実の時間を過ごしていく。

 球春を迎えた宜野座で、ひときわ目立っていた。入団会見以来のタテジマに身を包み、練習を終えた西の表情が初日の充実ぶりを物語る。囲み取材では開口一番「宮崎より暖かいです」とオリックス時代のキャンプ地との寒暖差を口にし、笑いを誘った。

 この日は一番乗りの桑原、伊藤和に続いて早速ブルペン入り。いきなりの投球を予期していなかった報道陣とファンの視線をくぎ付けにした。立ち投げ27球、捕手を座らせて6球の計33球。全球直球の“ショータイム”に「第1クールは、元々入る予定だったので」と特段の意図はないことを説明したが、初日からブルペンに入れるのは順調な調整具合の裏返し。球を受けた片山ブルペン捕手は「すごくいい球で伸びがある回転と感じた」とうなずく。

 投球では時折、改装された新たなマウンドを気にするようなしぐさもあった。それでも「新しいスパイクも試しているので、その影響もあるのかなと思いますし、これからまだ1カ月あるので」と前を向いた。

 「阪神・西」として初めて臨んだ全体練習。ウオーミングアップを終え、サブグラウンドに移動すると、能見や藤川らベテランとノックを受けた。明るいムードが背番号16を包み込む。「藤川さんや能見さんとかに、ロッカーで雑談に入れてもらったので。コミュニケーションというか、しゃべる機会が増えたので良かったなと思います」と先輩の心遣いに感謝の言葉を並べる。

 午後からは室内でティー打撃とマシン打撃。マシンを相手にバント練習も15球行った。球場入りは早出組のチーム第1便。「ホントに練習を多くしてしまいそうなぐらい球場が良かったので、これから自分の中でオーバーワークだけしないように、しっかり一日の中で明確な練習をしていきたい」と力強く語った。

 矢野監督も「状態を上げていくとか、これからだと」と見守っていく姿勢。上々の初日を終えた西の本領発揮は、まだまだこれからだ。

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