藤原次期オーナー、野武士虎軍団つくる 新総帥は勝利至上主義!攻めの“大号令”

 阪神のオーナー交代内定会見が16日、大阪市内の阪神電鉄本社で行われ、12月1日付で坂井信也オーナー(70)から藤原崇起次期オーナー(66)へ交代することが発表された。会見で藤原次期オーナーは勝利至上主義を採っていく方針を示し、猛虎を「野武士集団」へ変えていくと明言。矢野新監督やフロント陣の意見を聞いた上で、勝つことを前提にチーム改革へ乗り出していく。オーナー代行は阪神電鉄の秦雅夫社長(61)が務める。

 穏やかな表情を浮かべても、発する言葉は確かな熱を帯びていた。それは最下位からチームを立て直していくリーダーの姿-。「どう言うても勝たないかん。この世界、勝つのが仕事。勝つことでファンに喜んでもらう」。藤原次期オーナーが語ったこの言葉が今後、矢野新体制を動かしていくことになる。

 今年は本拠地・甲子園で勝てなかった。ファンは喜ぶどころか、フラストレーションをためていった。では具体的に、勝つためにどういうチーム作りをするか。藤原次期オーナーが語ったのは「野武士集団」だ。

 「私が好きなのは野武士という言葉。野武士の集団は一人一人が個性があるんだけど、やる時になったら全員が一つの方向に向かっていく。一人一人が個性を持ちながら目標に向かって何の指示もなくチームがスムーズに動いていく。それを矢野さんが作るというのが理想」

 確かな個性を持った選手たちが優勝に向かって一つになる。ドラフトで取った選手たちを育成し、そこに必要があれば補強をし、大きな目標を目指していく。その上で「小さな目標を日々作って、乗り越えていく。達成しても満足しない」「今年の分析をフロントがしっかりと行い、キャンプから克服していく」という具体的な指示も次期総帥は出した。

 今後は近日中にも行われる矢野新監督就任会見の際に、フロントを交えてトップ会談を行う予定。「方針を作って、それを聞いて、納得すれば現場に任せます」と藤原次期オーナーは言った。社員時代、オイルショックに始まり、阪神・淡路大震災などの危機に際し、組織を新しく作り変えることで乗り越えてきた経験を持つ。そんな“攻めの姿勢”でタイガースも変えていく。

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