北條、今季絶望も 「左肩の亜脱臼」と診断 3割バッターが痛すぎる離脱

 連敗以上に痛すぎる離脱となった。阪神・北條史也内野手(24)が15日、大阪市内の病院で「左肩の亜脱臼」と診断され、出場選手登録を抹消された。今後は様子を見ながら、鳴尾浜でリハビリを行う予定だが、レギュラーシーズンは残り22試合。今季絶望の可能性が出てきた。

 14日・ヤクルト戦(甲子園)で、三遊間への打球に飛びついて捕球。その際に左肩を痛めた。患部を押さえ、苦しい表情を見せた北條。自力で起き上がることはできず、最後は担架で運ばれ、負傷交代となった。

 断続的に続く雨で、黒土がぬかるんでいたことも要因の一つと考えられる。飛び込んだ際に、体が滑らずにストップ。悪天候の中で見せた全力プレーが、痛すぎるケガへとつながってしまった。

 今季はここまで62試合に出場し、打率・322と好成績を残していた。また得点圏打率も・396を記録し、勝負強さも光っていた。片岡ヘッドコーチ兼打撃コーチは「好調だっただけに、残念です」と話し、久慈内野守備走塁コーチは「必死さが見えていただけに残念。最悪のことを想定して、今いるメンバーで戦っていかないと」と、残り試合の北條不在を覚悟した。

 代役として「2番・遊撃」で先発出場した植田は3打数無安打に。ここ3試合は1番打者として、虎の切り込み隊長を担っていただけに、チームにとっても、北條にとっても痛すぎる離脱となった。

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