藤浪3回1失点 16日の1軍復帰が正式決定
「ウエスタン、阪神4-1オリックス」(11日、鳴尾浜球場)
阪神の藤浪晋太郎投手(24)が11日、鳴尾浜でのウエスタン・オリックス戦に先発。金本監督も視察に訪れる中、テンポよく3回を1失点にまとめた。49球、最速154キロの直球を軸に無四球、4三振を奪う投球内容。16日・DeNA戦(横浜)での1軍復帰が正式に決まった。終盤は最大20連戦の可能性もあるなど過密日程。逆転CSに向けた最後の救世主になる。
藤浪が予定の三回を投げ終えると、スタンドから歓声が注がれた。1軍再昇格に向けた最終登板。熱心な虎党が奏でた拍手が、最大級のGOサインだ。49球、最速154キロ、3安打1失点。テンポよくアウトを重ねるスタイルに、視察した金本監督も納得の表情だ。
「落ち着いてた?そうね。けん制もできとった」。7月28日の広島戦登板後に抹消。制球力の改善とともに、首脳陣が求めたのはけん制やクイック、フィールディングなど投球以外の部分もあった。この日は初回、先頭の左の西浦に一、二塁間を破られ1死後、左の小島に適時三塁打を浴びた。
評価したのは、ここで崩れなかった姿。続くマレーロを3球で空振り三振に仕留め、武田を右飛に抑えて最少失点で切り抜けた。ただ、右腕は三回にも西浦に左前打を浴び、左打者相手の3安打を後悔。「バランスは悪くなかったですけど、左に逆球が多かったので。その辺が反省ですね」と課題を口にした。
ただ抹消後、直近の登板4試合では、18イニングを2失点。しっかりと結果を残して中4日で、16日・DeNA戦の復帰戦に挑む。「やっていることが間違っていないと、ここ数試合で感じています。もし1軍に呼ばれたら、投げるからにはしっかりと投げたい」。過密日程の終盤戦。逆転CSの切り札になる。
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