才木 7回途中2失点と好投も…四球からの失点に「悔いが残る登板」
「阪神-ヤクルト」(30日、甲子園球場)
阪神先発の才木浩人投手(19)が5勝目をかけ力投。6回2/3を投げ4安打2失点(自責0)と試合を作ったが、援護点に恵まれず、白星を手にできなかった。
中7日で挑んだマウンドだった。課題だった立ち上がりは、ピンチを背負うも何とか乗り切った。1死一塁から、3番・山田哲に直球を左前へはじき返された。1死一、二塁。いきなり得点圏に走者を置いた場面で、4番・バレンティンと対戦することに。フルカウントまで勝負はもつれるも、最後は三ゴロ併殺で無失点で切り抜けた。その後は力のある直球と制球された変化球で、凡打の山を築き上げた。
しかし五回。1死から四球で走者を出すと、続く山中のバントは捕手・梅野の前へ。これを二塁へ送球したが、悪送球となりピンチは広がった。坂口に犠飛を放たれ無安打で先制点を失うと、さらには七回だ。またしても四球で走者を出すと、2死二塁で、またしても山中だった。二遊間へのヒット性の打球を北條がダイビングキャッチで止めるが、これも送球がそれて失策がついた。その後、満塁とされ、ここまで抑え込んでいた青木に左前へ適時打を許した。
この場面で金本監督も交代を決断。ピンチのまま無念の途中降板となった右腕は、ただマウンド上で2番手・望月を待った。先輩へ、帽子を取り頭を下げた。降板後は「立ち上がりのピンチはなんとか粘って抑えることができましたが、失点した回はどちらも四球で出したランナーが結果的に失点につながってしまい、悔いが残る登板となってしまいました」と猛省の言葉を並べた。それでも魂のこもった7回途中132球。若き右腕の熱投に、ベンチへと下がる際には温かい拍手が送られた。
この試合、7回までで味方の失策は3個。好守に助けられた場面もあったが、それでも失点に絡んだだけに痛い守乱となった。
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