虎首脳、大阪桐蔭二枚看板にホレ直した 根尾は「新庄」藤原は「10年レギュラー」

 7回、作新学院・石井の打球をさばく大阪桐蔭・根尾(撮影・坂部計介)
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 阪神が6日、第100回全国高校野球選手権記念大会1回戦に登場した大阪桐蔭の今秋ドラフト1位候補コンビ、根尾昂内野手と藤原恭大外野手(ともに3年)に熱視線を送った。球団幹部は根尾は「新庄みたい」、藤原は「今うちに入ってもトップクラス」と絶賛。今秋ドラフトでの重要補強ポイントとなっている、高校生野手の逸材にほれ直した。

 ポテンシャルの高さ。大舞台での勝負強さ。プロでも一流になる可能性を再確認した。阪神が佐野統括スカウト、和田TAら12人のスカウト、編成担当で藤原、根尾を視察。球団幹部は聖地で躍動した2人に最大級の賛辞を贈った。

 「5番・遊撃」で先発した根尾は、七回2死で二遊間を抜けそうなゴロを、腕を伸ばして捕球。一回転して、一塁へ鋭い送球を投じてアウトにした。

 「ずっと試合に出てきた経験を生かせた」と控えめに振り返ったが、強靱(じん)な体幹、球際の強さを示す高校生離れしたプレーだった。球団幹部は「投手もやるしね。外野をやらせても面白い。遊撃は試合を重ねるたびにうまくなっている。色々な可能性がある。新庄みたいですね」。抜群の身体能力で、日米の野球界を沸かせたスターと重ね合わせた。

 「4番・中堅」の藤原は足で魅せた。八回2死二塁で右前打を放つと、右翼手が後逸。その間に50メートル走5秒7の俊足で一気に本塁を陥れ、「隙があれば次へという意識が植え付けられているので」と胸を張った。

 「速いですね。今うちに入ってもトップクラス。10年ぐらいレギュラーを張れるんじゃないですか」と球団幹部。4番として通算29本塁打を放つ打力も兼ね備えており、福留&糸井の後釜を担う左の主軸打者として熱視線を送り続けた。

 1年時から追い続けている担当の畑山チーフスカウトも、2人への賛辞を惜しまなかった。常々、大舞台で活躍することも評価のポイントに挙げており、この試合のプレーには顔をほころばせた。

 「将来、スター選手になれる逸材であることは間違いない。森(西武)、大谷(エンゼルス)らもそうだけど一流になる選手は高校生の時に輝きを放っていた。彼らもそういうところを持っている」

 阪神は数年後にチームの屋台骨を支える選手の獲得が急務な状況だ。技術だけではなく、球界を背負う可能性を秘めた2人を、今後も今秋ドラフトの最上位候補として注視していく。

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