大山7発!巨人007ビビった「井口タイプ」

 「阪神春季キャンプ」(4日、宜野座) 

 阪神の大山悠輔内野手(23)が4日、フリー打撃で秋山拓巳投手(26)を相手に7本の柵越えを放った。若虎の成長ぶりを金本監督も大絶賛。巨人スコアラーに井口(現ロッテ監督)をほうふつとさせると言わしめ、大型二塁手としての存在感を植え付けた。

 くぎ付けにした。虎党の目を、金本監督の目を。大山が描いた豪快な放物線に、駆けつけた虎党はもはや笑うしかなかった。昨季チーム勝ち頭となる12勝を挙げた秋山を相手に、その勢いは止まらない。7本の柵越えを浴びせてみせた。

 衝撃は開始直後から訪れた。秋山の初球を力強いスイングで捉えると、打球は高々と舞い上がった。長い、長い滞空時間をへて、そのまま左中間フェンスを大きく越えていった。これで終わらない。さらに左翼へ、左中間へ。1本放つごとに、観衆の拍手と歓声は大きくなっていった。

 調整途中とはいえ、現役の1軍投手を相手に27スイングで7発、安打性13本はインパクト抜群。フリー打撃を終えると、若虎に向けて敬意の拍手が自然発生した。そして秋山が駆け寄り一言。「打ち過ぎやろー」。秋山の状態は決して悪くない。むしろ金本監督の目に焼き付いた選手として、投手では一番手に名前が挙がっていた。そんな投手からの“えぐい”弾道。それほどまでに他を圧倒した23歳に、指揮官もうなった。

 「すごいね。後ろから見てたら、バットの出が速い。ある程度真ん中外辺りをイメージしてて、パッとインサイドに来てもサッとバットが出るもんね。これはうちのチームで彼だけやね」

 2年目の男の著しい成長。漂う期待感。3日のフリー打撃では岩貞から3発、そしてこの日は7発。大山を連日見続けた巨人・森中スコアラーが「タイプ的には(現ロッテ監督の)井口」と警戒。ダイエー時代の01年に30発を放った大型二塁手の名を挙げ、大山の進化に肩をすぼめた。

 「いい打球っていうのが何球かあったので、そこは自信になります。それでもボールの見極めだったり、慣れていかないといけないので。(実戦では)アピールするだけなので、しっかりやりたいと思います」と大山。周囲からの期待も分かっている、そしてそれに応えたいと思っている。だからこそ、しっかりやりたい-と言葉を締めくくった。

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