阪神・中谷将大外野手（２４）が２８日、故郷の福岡・小郡市役所で行われた「小郡市ふるさとスポーツ大使任命式」に出席した。今後は同市内の子供たちに向けた野球教室や、甲子園招待プランなど地域貢献にも一役買う。憧れの存在になるよう、来季はさらなる飛躍を目指す構えだ。

　スポーツ振興への助言や市民との交流、また小郡市のＰＲ…。大使としての仕事は多岐にわたるが、中谷は「盛り上げていきたいです」と使命感に燃えている。まず第一に考えるのは野球人口の底辺の拡大。未来を担う少年少女のため、具体的な行動に移していく。

　第１弾として来オフ、小郡市内の球場で野球教室を実施する予定だ。自身も小学生時代、当時のダイエー（現ソフトバンク）選手との対面が忘れられない思い出になった。「『あの時、（中谷に）教わった』というのが後々、思い出になるような成績を残したいですね」。甲子園球場への招待も「見てもらえたらうれしいです」と前向きに検討する。

　今年はふるさと納税で寄付するなど、地元への感謝の思いは尽きない。故郷の自慢は「街がきれいなところです」と中谷。年明けの自主トレも同市内で行う予定で、おらが町のヒーローは優しい笑みを浮かべ、加地市長から委嘱状を受け取った。