CSへ自信たっぷり糸井節 調整法問われ「何年やってると思ってるんですか~」

 俺に任せとけ!阪神・糸井嘉男外野手(36)が8日、DeNAとのCSファーストS(甲子園)に向け、「勝ちたいですね」と短い言葉に決意を込めた。甲子園で行われた全体練習に参加し、ポストシーズンへの調整の難しさを問われても“問題なし”を強調。短期決戦を熟知する超人が、下克上を目指すチームを頂点に押し上げる。

 夏のような日差しが降り注ぐ聖地。全体練習開始前の午前10時36分、一番乗りで姿を現したのは糸井だった。右翼と左翼のポール間を黙々と走り、徐々にペースを上げていく。14日・DeNA戦から下克上への挑戦がスタートする。青く澄み渡る空を見上げ、決戦の時をイメージした。

 「勝ちたいですね」

 まずは、レギュラーシーズン最終戦となる10日・中日戦(甲子園)。必勝を期して臨み、14日の初戦へ弾みをつける。今季の対DeNA戦成績は75打数26安打、打率・347、3本塁打、15打点。セ5球団の中で最も高いアベレージが残る。間違いなく、鍵になる男だ。

 「(CSまであと6日という問いに)そうなの?何年やってると思ってるんですか~」

 練習後、報道陣からポストシーズンへの調整方法の難しさを問われると、柔らかい表情で“問題なし”を強調した。CSは日本ハム時代の08、09、12年と3度経験。12年のファイナルSでは初戦と第2戦で2試合連続ホームランを放ち、CSのMVPを獲得。日本シリーズ進出に大きく貢献した。

 この日は形状の違う4本のバットを用い、入念にスイングの軌道を確かめた。フリー打撃では37スイング中、3本の柵越え。その後は短距離ダッシュを繰り返した。9月の月間打率・319と好調そのままに、勝負の10月を迎える。チームの核として、打線の軸として責務を全うする。

 現在6試合連続で3番に起用されているが、状況次第でトップバッターを担う可能性もある。金本監督は「どうだろう、まだ決まってない。どういくだろう。俊介もいいしね」と考えを明かした。自慢のバットで勝利を呼び込む。プロ14年目、超人の豊富な経験が逆襲への道筋を照らす。

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