阪神が今秋ドラフトでの１位指名を伝達した早実・清宮幸太郎内野手（３年）との面談の中で、担当の畑山チーフスカウトが作成した分析リポートを提示していたことが３日、明らかになった。

　直接、本人に１位指名の意思を伝えた面談から一夜明け、球団幹部は「こういう形で評価していますよというリポートを面談の中で提示していると思う。ずっと見てきた畑山スカウトが作成して、遠くへ飛ばす能力とか長所の部分をね」と明かした。

　なぜ１位指名を決めるに至ったのか、評価した部分はどこなのか－。そのポイントを３０分と限られた時間の中で、本人と同席した両親に伝えたもようだ。スカウトが選手の特徴を把握し、入団後に現場首脳陣へ引き継ぐことが、スムーズな育成にもつながっていく。

　さらに本人と指名する球団が共通認識を持つことは、ドラフトを前に不安を取り除く大切な要素。すでに１位での指名を表明しているだけに、踏み込んだ内容になったもようだ。