メッセンジャー 来月中に1軍宣言「シーズン終わるまでに2試合投げる」

 右足腓骨(ひこつ)骨折で戦列を離れている阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が29日、鳴尾浜でリハビリを開始した。固定器具を装着したまま屋外でキャッチボールを行うなど、初日から精力的に汗を流した。一時帰国して手術をするなど早期復帰を目指す右腕。復活プランを自身の言葉で説明した。

 「日本でギプスをしているだけだと3カ月かかると言われた。だから少しでも早く治るなら、と手術した。順調ならクライマックスシリーズはもちろん、レギュラーシーズンが終わるまでに2試合は投げられると思う」

 計画どおりなら9月中に復帰する必要がある。「投げることが仕事。トレーナー室にずっといるのは嫌なんだ」。負傷してから約1カ月半での超ハイスピード復活を目指す。

 そんな右腕の宣言に「間に合うんかな」と不安を抱きながらも、「1試合でも投げてくれたらいいんだけど」と金本監督。香田投手コーチも「今年限りの野球人生じゃないから、しっかり段階を踏んでからね」と助っ人の覚悟をくみ取りつつ、今後については慎重に決定する方針だ。

 「肩肘は問題ない。正しいステップを踏んで、しっかりとした治療をしたい」とメッセンジャー。目は真剣だ。今季中にマウンドに戻るため、大黒柱が動き出した。

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