糸井16打席無安打…自身の状態「わからん」 打率・287に低下

 「ヤクルト8-3阪神」(20日、神宮球場)

 集中力を最大限に高め、打席に入った八回の先頭。阪神・糸井のスイングは、3番手・ギルメットの変化球に崩された。力ない打球は一塁の前に転がり、簡単にアウトとなった。これで、17日・中日戦(甲子園)から16打席連続無安打。試合後、自身の状態を「わからん」と険しい表情のまま振り返った。

 初回1死一塁は、先発・小川の外角直球をバットの芯に乗せた。左飛となったものの快音は響いた。しかし、感触を問われた糸井は「忘れた」と言葉少な。三回は三邪飛、六回無死一塁は変化球を引っかけ投ゴロ併殺打。軸となる打者が4試合連続無安打となり、打線全体もつながりに欠けた。

 金本監督は「巡り合わせというか。かみ合うか、かみ合っていないか」と現状の攻撃陣に投げかける。負の流れを打破するためには、3番の復調が必要。打率・287からの再浮上が、3連敗のチームに勇気を与える。後ろ向きにならず前へ進めば、光明は必ず見えてくる。

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