糸井スーパーサイヤ人打!子どもたちに大きな夢与える2安打2打点

 「阪神8-5広島」(5日、甲子園球場)

 将来を夢見る少年少女たちに、阪神・糸井嘉男外野手(35)が大きな夢を与えた。黄金週間のど真ん中、「こどもの日」に響いた大歓声。2安打2打点の活躍で、昨季王者の広島をたたきつぶした。猛虎打線の中心にいる超人が力を見せつけた。

 まずは六回2死一、三塁。前打者・北條のタイムリーに続き、代わったばかり一岡を仕留めた。詰まりながらも中前へ落とし、三走・高山が3点目のホームへ。さらに、七回2死一、二塁では右翼線へはじき返す適時打。「良かったです」と話すその表情は、充実感に満ちあふれていた。

 これで9試合連続安打。打点は「23」となり、リーグトップの巨人・阿部にあと「2」に迫る。それでも「できそうでできないんですよ」と打撃の難しさを日々感じ、細かな修正を施す日々を送る。打率・330も、さらなる高次元を目指す毎日。飽くなき向上心こそが、背番号7を支える根幹の部分だ。

 その信念は、プロ野球選手を志した幼い頃から変わらない。度重なるケガに襲われても、夢は失わなかった。将来を担う子どもたちにも、同じような気持ちで希望を持ってほしい。糸井の全力プレーにはそんな思いが込められているのだろう。

 この日は「ドラゴンボール超デー」が開催された。アニメ・ドラゴンボールとのコラボ商品を発売し、ゴールデンウイークの甲子園はいつも以上に大盛り上がり。スコアボードには、子どもでも読める「ひらがな」で選手の名が表記されるなど、粋な演出で彩られた1日だった。

 幼い頃のヒーローは…。糸井によると「ベジータ」だという。ひたすらに強さを求め、気高く孤高な存在-。未来のプロ野球選手候補生たちは、背番号7のプレーにくぎ付け。球界を代表する男は今、ヒーローになっている。

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