板山、プロ初猛打賞 金本監督も絶賛

 「中日0-9阪神」(4日、ナゴヤドーム)

 主役と遜色ない活躍だった。阪神のドラフト6位・板山(亜大)がプロ初の猛打賞。投打のヒーロー、横山、原口に負けない大歓声を浴びた。

 「欲を出さず、センター(返し)を意識しているのがいい結果につながったと思う」

 二回無死から中前打。四回無死一、三塁では右前適時打を放ち、原口の3ランへつなげた。七回2死一塁からは右翼フェンス直撃の二塁打。今季はすでにドラフト1位・高山(明大)が猛打賞を記録しており、虎の新人2人以上が猛打賞を記録するのは、01年の赤星、藤本、沖原の3人以来15年ぶりとなった。

 その奮闘は、金本監督の目にも頼もしく映った。「ドラフト下位でね、スカウトに無理言って取ってもらった選手ですけど。非常にうれしいしね。他の選手の励みにもなると思うしね」。先発起用に応えた若虎の大暴れに目尻を下げた。

 これまでの苦しみがウソのように打ちまくっている。プロ初打席から10打席連続無安打。しかし、1日・DeNA戦でプロ初安打を放つと、3日・中日戦は代打で左前打。この日の猛打賞で3試合連続安打となった。気持ちの修正が結果につながっているという。

 「打ちたい、という気持ちばかりで引っ張りにかかっていた。今はセンター(返し)を意識している。自分でも思っていたし、片岡コーチや平田コーチに言われて、徹底してセンターへ打ち返そうとして、少しずつ状態が上がってきたと思う」

 打席を重ねたことで、心のゆとりも生まれてきた。「余裕と言ったらおかしいかもしれないけど、やろうとしていることができていると思う」。外野を争う同年代の江越、高山、横田に一歩も引けを取らない。今の板山にはライバルに追い付き、追い越す勢いがある。

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