鳥谷 2番構想に「何番でも大丈夫」

 阪神・鳥谷敬内野手(34)が30日、1軍キャンプ地の沖縄・宜野座入り。金本知憲監督(47)の「2番構想」に対し「何番でも僕は大丈夫」と対応していく考えを示した。バントなど小技に重点を置くのではなく、20本塁打以上を打てる「攻撃型」の2番が理想。31年ぶりの頂点へ、背番号1の役割が打線のキーとなりそうだ。

 南国の風を感じ、鳥谷はグッと表情を引き締めた。頭の中は「優勝」の二文字しかない。そのために、主将としてできることは何か-。指揮官の言葉が胸の中に残る。「2番」に座り、猛虎が強くなるのであれば全力を注ぐ。球春到来を前に、力強く語った。

 「打順は僕が決めることではないので。でも、僕は何番でも大丈夫ですよ」

 27日、情報番組に生出演した指揮官が鳥谷の可能性について言及した。何種類もの打線を考えている中で「2番・鳥谷」も脳裏に描く。だがバントなど、小技を重視する打撃は求めない。「たとえ鳥谷が2番を打つようになっても、2番で20本のホームランを目指させる」とフルスイングを厳命。好機ではポイントゲッターとしての役割も担う。型にはまった打撃は、必要ない。鳥谷も指揮官の考えに同調している。

 「(バントは)初回だけでしょ。(2番は)別にバントをするわけではないので」

 11年前。05年にリーグ優勝した当時、2番として最多出場したのは鳥谷だった。交流戦明けから不動の位置にすると、その年は全試合に出場し打率・278、9本塁打、52打点。3番のアンディ・シーツ、主砲の金本につなぐ大事な役目を担った。自身初のオールスター出場も決め、個人的にも飛躍の年となったプロ2年目シーズン。新生阪神においても、「2番・鳥谷」は有効かもしれない。

 今オフは「スピード」を重視したトレーニングに励んできた。ハワイにも足を運び、短距離ダッシュを繰り返した。「20本塁打、30盗塁」。金本監督の指令に応えるため、肉体改造を続けている。

 「しっかり準備するだけです」。主将の責任は重いが、任せられるのは鳥谷しかいない。「優勝」への思いを胸に、13年目を歩む。

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