CS突破ローテ固まった!藤浪から投入

 阪神がCSファーストSに進出した場合のローテが6日、固まった。初戦をエース藤浪に託し、2戦目をメッセンジャー、1勝1敗でもつれた場合、3戦目は岩田が先発予定だ。相手は巨人で、場所は今季2勝11敗と苦手にした東京ドーム。CS進出には7日に広島が敗れるか引き分けが条件だが、2年連続CS突破へ向けて、ナインは甲子園で汗を流した。

 大役を実力でつかみ取った。7日に広島が中日に敗れるか引き分けると阪神のCS進出が決定する。球団関係者は「成績のいいピッチャーから使っていく。サプライズはないだろう」と方針を示した。10日のファーストS初戦は若きエース藤浪で必勝を期す。

 「空気感も違うし、負けられない試合なので。シーズン中もそうですが、それ以上に、取り返しがつかない。もし出られたらしっかり臨みたいです」

 秋空の下、キャッチボールなどで調整し、CSへ決意を語った。CS初戦のマウンドはプロ1年目以来、2年ぶり2度目。当時は期待の方が大きかったが、3年目の今季は文句なしの成績で首脳陣の信頼を勝ち取った。28試合に登板し、14勝7敗、防御率2・40。221奪三振で、最多奪三振のタイトル獲得も確実だ。

 ただチームの勝利に奪三振数が直結するわけではないというのが、藤浪の考え。投手部門初タイトルも冷静な口調だったが、年間199イニングには満足したようだ。

 「奪三振はうれしいですけど、ラッキーでした。来年以降、勝ちは運の要素がありますが、防御率、最高勝率、そのあたりを取れればいい。199イニングはシーズン前に言っていた180イニングを大きくクリアできたので、良かったと思います」

 次に狙うはCSファーストS、ファイナルSを突破し、日本シリーズ進出を果たした昨年の再現だ。藤浪はファイナルS初戦(巨人戦・東京ドーム)に先発し、ポストシーズン初勝利を挙げると、チームは4連勝で巨人を圧倒した。

 今季、チームは東京ドームで2勝11敗、藤浪も0勝4敗と苦戦したが、ポストシーズンの短期決戦はレギュラーシーズンとは違う。「最初の1点が命取りになるので、しっかり投げたいと思います」と気合十分だ。

 3位確定を逃した4日・広島戦(甲子園)から中5日。リベンジの舞台は訪れるのか。天命を待つだけだ。

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