西岡が意地打、関本が神打 執念見せた

 「ヤクルト2-1阪神」(2日、神宮球場)

 せめてもの意地だった。1点を追う八回。今季、苦悩した2人が執念を見せた。ケガに泣かされた阪神・西岡と、引退を発表したばかりの関本が同点へ導いた。

 簡単に2死を奪われて、敗戦まであとアウト4つ。土俵際まで追い詰められた状況で、代打・西岡が空気を変えた。「セキ(関本)さんが準備していたんでね」。つなぐ意識で秋吉の直球を捉えた。5月20日の巨人戦以来、1軍復帰後初安打となる右前打。さらに鳥谷も右前に運んで一、三塁とした。

 ここで代打・関本が登場。ヤクルトファンに押され気味だった左翼席も息を吹き返す。大歓声に乗せられた“代打の神様”は、バーネットの初球を振り抜いた。

 中前への同点適時打。「まさに“必死のパッチ”です。それしかないです」。一塁へ駆け出すと右拳を握る。代走を送られて三塁ベンチに戻ると、ヘルメットを取って左翼席の大歓声に応えた。

 ただ、2人の奮起は実らずにサヨナラ負け。目の前での胴上げを許した。試合後、関本は悔しさを押し殺し、左翼席前で足を止めると、スタンドに向かって帽子を取った。「目の前の試合を頑張るだけやね」。CS進出を決め、この屈辱をポストシーズンで晴らす。

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