西岡2・1から外野練習 金本監督に従う

 阪神・西岡剛内野手(31)が4日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、野球協約が定める減額制限40%(7200万)ダウンの推定1億800万円でサインした。西岡は今オフ、金本監督に二塁再挑戦を直訴したが、同時に「ダメなら外野」との最後通告を受け、来年2月1日のキャンプ初日から外野守備を志願練習することを宣言した。

 計17分30秒に及んだ会見の間、西岡の顔はずっと穏やかだった。大減俸を告げられた男のそれではない。2年連続で重い故障に泣かされ、背水の陣で迎える虎4年目の来季へ、みなぎる決意を何度も「楽しみ」と表現した。

 「悲壮感はまったくない。非常に楽しみ。今年のCS最後の打席でヒットを打った瞬間、来年やれるという自信が持てた。ウソじゃなく来年が楽しみ。もう、明日からでもユニホーム着たいという気持ちになっている。早くシーズンが始まらないかな。早くユニホームを着たいという、楽しみしかない。何度も楽しみと言っているけど、それは来年活躍するんやという強い気持ちと、絶対にできるという自信の表れだと思ってもらいたい」

 正三塁手で開幕を迎えた今季は右肘の故障で長期離脱した。決意新たにした今オフ、金本新監督に二塁再挑戦を直訴。上本、大和らとの勝負を志願し、本職でレギュラーを奪う決意を固めている。だがその一方で指揮官から「二塁で準備してキャンプで見て、コーチに見てもらってダメなら外野にいってもらう」と、最後通告を言い渡されもした。結論ありきの指令でないことは理解しているが、プロとしてあらゆる想定を描き、その準備を怠るわけにはいけない。

 「まずセカンドというポジションをとりにいきたい。ただ監督から違うポジションやれと言われれば迷うことなく(やる)。キャンプ初日から色んなポジションを練習してもいいなと思っている。今年の二の舞にならないようにしたい」

 今年2月の沖縄キャンプでは初日から二塁を上本と争ったが、和田前監督の意向で最終日に突然三塁へ配置転換。結果として準備不足が免れず、悔恨が残った。正二塁手を担う気持ちを芯に据えながら「色んなポジション」、つまり未体験の外野を2月1日から志願練習すると宣言した。

 「野球選手は前払いです。来年の給料を先にもらえる立場なのでそういう意味では球団に後払いでいいですよという話はしました。活躍したときにお金はいっぱいもらおうかなと思っています」

 自信に満ちた発言の根拠は明らかに絞った肉体が示している。内外野スタンバイ。西岡はなりふり構わずレギュラーを奪いにいく。

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