和田虎4連敗…中村GM弔い星ならず
「中日4-2阪神」(24日、ナゴヤドーム)
阪神は4連敗を喫し、ついに貯金がなくなった。打線が再三の好機をものにできず、14残塁の拙攻。23日に66歳で死去した中村勝広GMの弔い星はならなかった。首位・ヤクルトとは5ゲーム差と、絶望的な数字。さらに2位・巨人にも3ゲーム差を付けられた。
天国の中村GMが、ため息を漏らしたに違いない。一戦必勝の決意で乗り込んだ名古屋で惨敗。6月30日から7月3日以来となる今季4度目の4連敗を喫した。中村GMの弔い星はならず、和田監督は「もちろんそういう気持ちで選手たちもやった。それでも勝てなかった」と厳しい表情で嘆いた。
中村GMが、23日に都内のチーム宿舎で急性心不全のため死去した。悲しみに包まれたチーム。この日は全員が喪章を付けてプレーした。ドーム球場では球団旗の上に黒い布を付けた弔旗を掲げた。選手たちは、中村GMに白星をささげたい一心で試合に臨んだ。
だが今季を象徴するような決定力不足にあえいだ。毎回のように得点圏に走者を置いたが、拙攻を繰り返した。2-4の八回には2死満塁の好機を迎えたが、福留が中飛に倒れた。
「塁は埋めたけど、その後の一本が…。早い回に1点でも2点でも点が取れていれば、展開が変わったけど」と苦虫をかみつぶした虎将。関川打撃コーチは「三者凡退は初回だけ。点が取れないのはこっちの責任。選手はよくやっている」と険しい表情を浮かべた。
首位・ヤクルトに5ゲーム差、2位の巨人にも3ゲーム差を付けられた。貯金が無くなったのは、7月25日以来だ。
「GMも最後まで見てくれると思う。1試合1試合全力を尽くす。最後までそういう気持ちで。悪い流れをあしたのゲームで断ち切るべく、全力を尽くす。それだけ」と和田監督。もはや2位すら厳しい状況に追い込まれた虎。中村GMのためにも、ファンのためにも、一つでも勝って、意地を見せなければならない。
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