ドラフト候補に捕手2人 木下&宇佐美
阪神が今秋ドラフトで優先課題としている捕手補強について、トヨタ自動車の木下拓哉捕手(23=法大)、城西国際大の宇佐見真吾捕手(4年)を上位候補としてリストアップしていることが24日、分かった。
木下は社会人2年目となる今年に入って打撃が開眼。社会人野球の名門・トヨタ自動車で4番を務め、7月に行われた都市対抗でも中村GMが視察する中で結果を残した。球団幹部は「上位候補と聞いている」と明かし、捕手としても最速147キロを計測する強肩に加え、昨秋の日本選手権で1年目ながらチームを優勝へ導いたゲームメーク力も光る。
一方、宇佐見も大学日本代表に選出されるなど実力と実績は十分。3月の代表合宿で投球を左目に受け、自宅療養を余儀なくされる重傷を負った。6月の大学野球選手権には何とか間に合わせたが、中村GMは「あの時はまだ病み上がりで本調子ではなかったから」と現時点で最終評価を下していない。
「また秋に見に行かないといけない選手」と宇佐見を評す同GM。虎の捕手陣には皆無の左打ちということもあり、需要度は高い。今年も藤井、鶴岡のベテラン勢に頼らざるをえないチーム状況を変えていくためにも、新しい風を吹き込んでいく。