和田監督「頭使え」新人5人に猛ゲキ

 阪神・和田豊監督(52)が8日、鳴尾浜でスタートした新人合同自主トレを視察した。ルーキー5選手への訓示では「今はしっかり体をつくれ。あいさつ、返事は大事。元気を出せ。人間的に成長しろ。頭を使え」と5カ条の金言を授けた。金の卵たちへの熱いゲキが寒さを吹き飛ばした。

 緊張の面持ちで、黙々と体を動かす5人のルーキー。和田監督は時折、厳しい表情を浮かべてじっくりとチェックした。

 練習の合間には、三塁ベンチであいさつを受けた。一人ずつとがっちり握手を交わし、大きな期待を込めた。直立不動の新人たち。虎将はそれぞれに今の心境を質問し雰囲気を和ませた。そして穏やかな表情で語り始めた。 

 「今はしっかり体をつくること。今が勝負じゃない。頑張るのは当たり前だけど、体ができてから頑張る」。体が資本のプロ野球選手。焦って故障することだけは避けなくてはならない。大前提として、体づくりの重要性を訴えた。

 プロ野球選手である前に人間性を磨くことも求めた。社会人のマナーとして、あいさつと返事が大事だと力説。さらに「元気がないと(選手として)伸びるところも伸びてこない。人間的なところをしっかりして技術を伸ばす」と猛ゲキを飛ばした。

 心技体だけではない。「プラス頭。頭脳を使いながら」と要望した。プロでは他球団スコアラーの徹底分析で“丸裸”にされる。ならば、それを上回る研究が必要になる。球団スコアラーとも話をし「資料にしっかり目を通すこと」と重要性を説いた。

 将来の阪神を担う精鋭たち。当然、期待は大きいが、まずはプロで活躍するための準備を整えてほしい。その一心がにじみ出た5分間の訓示だった。

 指揮官は早速、それぞれの特徴をじっくり観察した。ドラフト5位の植田について「常に笑っているね。彼のキャラクターとして、いいものを持っている」と性格を高評価。将来的に内野のレギュラーを担う候補だが「動きを見ていても軽快だった」と目を細めた。

 無限の可能性を秘めた5人のルーキー。今季中に1軍の戦力になる選手もいるはず。だが指揮官も焦らず、今はじっくり個々の能力をチェックしていく。

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