守護神・呉昇桓、イニングまたぎ解禁へ

 阪神の呉昇桓投手(31)が12日、広島戦に備えて米子へ移動した。セットアッパーの福原が抜けた穴を「みんなで埋めたい」と力を込めた右腕。ブルペンを預かる山口投手コーチは、日程に余裕が生まれることから守護神のイニングまたぎ解禁を示唆した。

 バトンをつないでくれた最年長右腕がチームを離れた。ブルペン陣にとって手痛い状況であるからこそ呉昇桓は「全員でカバーするという気持ちです」と力を込めた。現在、10試合連続無安打無失点投球を続ける守護神にかかる期待は、これまで以上に大きくなる。

 その中で検討されるのがイニングまたぎの解禁。指名練習に参加した山口投手コーチは「状況による。2連戦で、2試合目やったら選択肢に入ってくる。これから日程的にも楽になるからな」と示唆した。

 今週以降、交流戦にかけて日程的に余裕が出てくる。1週間で最大5試合、4連戦は救援陣にとって大きなメリットだ。イニングまたぎをしても、翌日が休みとなれば疲労も軽減される。本人も韓国時代は最大で4イニングを投げた経験を持っており、体の状態も大きな問題はない。

 「安藤と加藤にも頑張ってほしい。そこらへんの起用法にも柔軟性は出てくる」と山口コーチ。ここまで勝ちパターンの投手が回をまたぐケースはあまりなかったが、何とかして福原の穴を埋めなければならない。特に13日からの広島2連戦は、交流戦前最後の山場。首位と少しでも差を縮めておくことが必要になってくる。

 「チームが勝ち続けるのが一番。僕はそのために投げるだけ」と言い切った守護神。連続試合無安打無失点の記録についても「意識することはない」とチームの勝利しか見えていない。頼れるベテランが帰って来るまで、呉昇桓が虎のブルペンを支える。

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